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Honestly 1


20000コメント目だったmさまからのリクです。
(記念のお話だというのに、またまた扉絵がありません、すみません。^^;)
「正直に」というタイトルがいい!!!(≧∀≦)
みんな、正直になるんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。www






「きゃーーーーー!!」

此処は芸術高校。
女生徒たちの黄色い声が響く中、車から降り立ったのはこの国の皇太子イ・シンだ。

背が高くてビジュアルが良いので、彼に憧れている女生徒は多い。
が、雲の上の人だということは皆判っているのだ。



「アイドルかパンダを見るようなものだ」

シンはそう言い切る。

「でももしかしたら、今この高校に未来の皇太子妃が居るかもしれないぜ」

まだ高1だというのに、シンの友人チャン・ギョンはそう言った。

「そうだな、例えばヒョリンとか?」

同じくシンの友人カン・インがニヤッとしながらそう返し、傍に居たリュ・ファンがそうだな!と同意したが、シンは素知らぬふりでそれ以上話に加わることはなかった。




シンの友人の彼ら3人は、それぞれ大会社の御曹司たちで、シン共々芸術高校映像科に属している。

中学時代から、いつの間にかシンの周りには3人が居た。
最初にギョンが来て、次にファンとインがギョンに話しかけるようにシンの傍に来たのである。

そして高校入学後の春、カン・インは彼らにミン・ヒョリンを紹介したのだ。

「俺んちの近くに住んでるミン・ヒョリンだ」
「よろしく。 舞踏科のミン・ヒョリンよ」
「インの家の近くって、あのミン家?」
「ええ」



シンはインとヒョリンとファンの話を黙って聞いていたが、実はシンは去年ヒョリンと知り合っていた。
宮があまりにも窮屈に思えて、抜け出して見知らぬ駅で座っていた時にヒョリンもそこに居たのである。

ヒョリンが笑顔で話しかけて来て、シンたちは何となく駅周辺を歩いたのだ。
お互い名前も聞かなかった。

が、シンは、自分が何者かバレているだろうと思っていたので、気付かないふりをしてくれて良い子だなという印象を持っていたのである。


ミン家の娘だったのか。


家で人柄を測る気はないが、この時シンはすんなりヒョリンを受け入れたのだ。





ところが。
ヒョリンはミン家の住み込み家政婦の娘だったのである。

「嘘なのか」

皇太子に近付く人間はすぐに調べられるので、次の日にはそのことがシンの耳に入り、彼はインたちが令嬢だと思っているのをいいことにミン家の娘のふりをしたヒョリンに呆れた。

ひとつの嘘が判ると、以前の駅でのことも、皇太子に取り入ろうとしたかのように思えてしまう。
シンはヒョリンとは距離を置こうと決めた。





そして、ギョンもヒョリンの素性を知った。

「あの女大嘘吐きだな」


チャン家の調査はヒョリンの小学校時代にまで遡ったので、使用人の娘だと嘲笑されてイジメられていたらしいことも報告書に載っていた。
その頃はまだミン家ではなくホン家という家だったので、姓が違うことですぐに気付かれたようだ。

だが、ヒョリンが中学に入る前に母親の勤め先が同じ姓のミン家に変わったことで、彼女はミン家のお嬢様だと認識され始めて、今に至っている。


「インも馬鹿だな」


関わらないうちにと、ギョンはこのことをインとファンに電話で知らせた。
ところが。

「此処だけの話だが、ヒョリンはミン社長の隠し子なんだ」

でも誰にも言わないでねとヒョリンが言ったと聞いてギョンは内心呆れたが、二人がそれを信じ切っているので、もう何も言わなかった。



まあいい。
見栄も張りたいだろうし、小学校時代のイジメの経験があるので嘘で身を守りたいのかもしれない。


ギョンはそう思ったのだ。





「ほお、殿下の近くに素性を偽っている女子生徒が?」
「はい、おじいさま」

次の日ギョンは、祖父チャン・ギチョルに報告するために祖父母の部屋に来ている。


ギチョルは亡き先帝陛下イ・ウンと友人関係にあって、戦後の経済の立て直しを約束していたのだ。
そのことで、すごくシンを気にかけている。


「そうか。 まだ高1とはいえ気を付けるのだぞ」
「はい」
「ところで前にも言ったが、美術科のシン・チェギョンを見つけたか? 写真も欲しいのだが」
「まだですが、実は生徒会に美術科の女子生徒が居ました。 彼女にそれとなく聞いてみます」
「頼むぞ」
「はい」


シン・チェギョンというのは、ギチョルと同じくウンの友人だった男シン・チェソクの孫で、ウンがシンの許婚にと決めたシンやギョンと同い年の娘である。

ウンが亡くなった数年後にそのチェソクも亡くなり、ギチョルは、唯一残った二人の友人として、シンとチェギョンのことも見守りたいと思っている。

ただ。

チェソクは「庶民が皇室に嫁ぐなど駄目だ」と固辞したので、ウンは勅書を遺しているのだが、それにはお互いの意思を尊重すると書かれているらしい。


「幸い、二人とも同じ高校です。 出来れば許婚の話を出す前に自然に出会って欲しいと思っています」

亡きウンの妻で皇太后パク・ヘジャと今でも交流があるギチョルは、シンたちが入学したこの春、彼女にそう言われた。
それはつまり、孫ギョンを動かせということだ。

そう解釈したギチョルは、シンとチェギョンの自然な出会いのためにギョンの尻を叩いているのである。





ギョンはギチョルの期待通りシンとチェギョンのために動き、秋が深まって来た頃、ギョンはやっと、シンとチェギョンの二人を会わせることが出来た。
生徒会を通して友人になった、チェギョンの友人イ・ガンヒョンのおかげで。


「俺の親友のシンだ。 こっちは同じ生徒会のイ・ガンヒョン」

最近ヒョリンがシンの周りをちょろちょろしているのが気になっていたギョンは、少しほっとしながらシンにガンヒョンを紹介した。
チェギョンのことはガンヒョンから紹介してくれと頼んでいる。

「よろしく。 この子は私の親友のシン・チェギョンよ」
「よろしく、皇太子殿下」

チェギョンは笑顔でそう挨拶した。

「シンでいいよ。 こちらこそよろしく、チェギョン、ガンヒョン」

彼らはそれぞれ笑顔で握手を交わした。




それから、シンとチェギョンの心は急速に近付いた。
ギョンの眼にはシンの方が積極的に見えて、彼は内心してやったりと思っていた。


インもファンもシンがすることに異議など唱えないので何も言わずにいたが、面白くないのはヒョリンだ。
この半年、シンに近い女の子は自分だと自負していたのに、いつの間にかチェギョンが居たのだから。


鬱々とした気持ちを抱えながらも、相手は皇太子だからという気持ちだったが、やはりチェギョンが気に入らないヒョリンだった。

「大口開けて笑うなんて、なんて下品な子なの?」

ヒョリンは日々チェギョンの粗探しをしていた。





そしてとうとう、2年の夏、シンとチェギョンは付き合ってるという噂がヒョリンの耳に入り、彼女はクラスで言い触らしている女子に言った。

「そんなわけないわ。 シンは皇太子なのよ。 あんな庶民を相手にするとでも?」
「だって笑顔で話してるわよ」
「それを言うなら私にも笑顔で接してくれるわ」
「・・・」


ヒョリンの言葉にその女子は黙ったが、それは単に「皇太子だから皆に笑顔で接するだけ」と思ったからだった。
その子の眼には、いやヒョリン以外の生徒の眼には、チェギョンと居る時のシンの笑顔は本物にしか見えないのだから。



“イタイ子”だと思われたことにも気付かず、このことで何やら自信を持ったヒョリンは、その日のうちにインに頼んだのである。

「あの庶民を何とかして。 目障りだわ」



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コメント 24

There are no comments yet.
yurin
2022/09/20 (Tue) 22:54

とりあえず

こんばんは^^v

シン君――
ヒョリンに対して少し良い印象を持っていましたが…
〈ミン家の娘のフリ〉がバレてv-222
そこから一気に〈さよなら状態〉となりましたねv-218
今回ギョン君が――
シン君の味方ということで、いろいろと頑張ってくれてますねv-221
でも馬鹿なヒョリンが相手もされないことをコソコソとやっているようですv-222
イン君が――
常識ある人間だといいのですが…
お話の続き楽しみにしてますねv-352
今日はありがとうございましたv-354

mさま、リクありがとうございましたv-221

まあむ
2022/09/21 (Wed) 05:26

おはようございます
ギョン君は本当に良い働きをしていますね。
嘘で固めた鎧など、脆いものなのに
ヒョリンはどうしようもない子ですね。
イン君が、本物のナイトだったら
こんなバカな発言に対して
何をすべきか理解してるはずですが┄(-_-;)

tiem
2022/09/21 (Wed) 06:11

merryさん、おはようございます!
リクエスト話ですねぇ(^^)

シン君、高校生活をギョン君達と一緒に過ごしてるんだねぇ。
高校に入ってヒョリンとの出会いが。
イン君が紹介してくれたみたいだったけど。
それ以前に知り合ったみたいだけど、ヒョリンの調査をしたら、とんでもない事が。
イン君はミン家のお嬢様だと思い込んでいるみたいねぇ。
ヒョリンはそれを良い事に振舞ってるんだぁ。
ギョン君もヒョリンの正体を知ってるし。
堂々と降り待ってるみたいだけど、シン君狙いのヒョリン。
だけど、シン君は関心なし。
ギョン君はお爺様から依頼されてチェギョン探しを。
美術家にいるガンヒョンを介して漸くチェギョンを見つけ、シン君と会わせたのねぇ・
その後、二人の仲は進展を。
それを快く思わないのはヒョリンで、イン君に何かとんでもない依頼をしたみたいねぇ。
勝ち目はないのにねぇ。
嘘で固めてる女ヒョリンなのに(><)

-
2022/09/21 (Wed) 06:12

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ビオラ
2022/09/21 (Wed) 07:55

merryさま、おはようございます。
おじいさんの言い付け通り、シンくんとチェギョンの縁を繋いだり、ヒョリンの事を調べたり、ギョンくん活躍してますね。
そしてお母さんの新しい勤め先が、同じ名字なのをいい事に、娘のふりをしているヒョリン。シンくんに近付いて身辺調査されないはずないのに、嘘をついてるなんてお馬鹿ですね。シンくんが、そんなヒョリンを相手にしてないのでよかったです。

-
2022/09/21 (Wed) 08:16

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-
2022/09/21 (Wed) 11:43

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-
2022/09/21 (Wed) 12:35

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sai*****
2022/09/21 (Wed) 18:20

こんばんは😊

最初は、ヒョリンに対していい印象を持っていたけど、『ミン家の娘のふり』をしているというヒョリンの嘘がすぐにバレて、ヒョリンと距離を置こうとするシンくん!

ギョンくんもヒョリンの嘘を知り、インやファンにも伝えたのに、『ミン社長の隠し子』だという、ヒョリンの嘘を信じている2人に呆れてしまいましたね😅

ギョンくんはシンくんの味方で、お祖父様の依頼でチェギョン探し&シンくんとチェギョンを出逢わせる…というミッションに成功しましたね😊

ヒョリンは、『大口開けて笑うなんて、なんて下品な子』…とチェギョンのことを言っていますが、住み込み家政婦の家の主の娘だと嘘をついている方がどうかと思うけど…

そして、シンくんとチェギョンが付き合っているという噂を聞くと、チェギョンを目障りだからなんとかして…と、インに依頼?命令?しましたが、インはどうするのでしょうか?

常識ある人間だといいのですが、ヒョリンの嘘を信じてしまうインだからどうかなぁ…

お話の続きを楽しみにしています🎵

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 18:58

To yurinさま

コメントありがとうございます。

はい、さよなら状態になりました。ww
ギョンが頑張ってくれてますよねー。
インも・・・、良識があるはず!だと思うんですが。^^;

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 19:01

To まあむさま

コメントありがとうございます。

3人のうちひとりでも動けば色々助かりますね。ww
ドラマじゃ揃って馬鹿でしたから。(≧∀≦)
さて、インはどうするんでしょうねえ???

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 19:04

To tiemさま

コメントありがとうございます。

お馬鹿なシン君じゃないみたいで、嘘吐きヒョリンとは距離をおいてます。
ギョンはガンヒョンを通してやっと出会わせることが出来たようです。
気に入らないヒョリンが何かしようとしてますが、インはどうするんでしょうねえ??^^;

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 19:07

To m さま

リクありがとうございます。

ギョン君、いい仕事してくれてます〜。
うん!そのシーンありますね。
そこで思いつかれましたか!すごい!!(≧∀≦)
コン内官からシン君に言わせておきます!

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 19:12

To ビオラさま

コメントありがとうございます。

ギョン、大活躍ですよねー。ww
嘘吐きヒョリン、皇太子に近付いて嘘がバレないと思ってるのがおかしい。
ドラマでも、あれだけ堂々とお嬢のふりしててバレないのが不思議でした。www
お馬鹿なシン君じゃなくてよかったです〜〜〜。(≧∀≦)

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 19:34

To n さま

コメントありがとうございます。

でしょ!お馬鹿シン君じゃなくて良かったですよね!www
裏事情を知ってるギョンの存在は大きいですね。
色々頑張ってくれてます。
さて、インはどうするんでしょうねえ?????^^;

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 19:37

To j さま

コメントありがとうございます。

はい、ギョンは許婚のことも聞いています。
ほんとほんと!ミン氏がいい迷惑ですね。www
うまくシンチェを会わせることが出来ました。
でもお馬鹿なヒョリンが黙ってないようで・・・・・。^^;

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 19:41

To と さま

コメントありがとうございます。

大活躍ですよねー。
ガンヒョンを引き込めてよかった!ww
その後の急接近はそういう運命ですね。(≧∀≦)
ほんとほんと、嘘で身を守りたいなら皇太子に近づいちゃいけません。
さて、インは踏みとどまるのかな〜〜〜〜〜?????

merry
merry
2022/09/21 (Wed) 19:44

To sai*****さま

コメントありがとうございます。

ヒョリンの嘘に気付いて距離を置こうとしたシン君、偉い!www
インもファンも、ギョンよりヒョリンの言葉を信じちゃうんですねえ・・・。
シンチェが出会って気に入らないのはヒョリンですね。
インはどうするんでしょうねえ???
そうなの、嘘を信じてますからね・・・・・。^^;

-
2022/09/21 (Wed) 22:57

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-
2022/09/21 (Wed) 23:51

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merry
merry
2022/09/22 (Thu) 06:49

To ラプ さま

コメントありがとうございます。

ギョン、いい子ですよねー。
なかなかに強い味方です。ww
ヒョリンには敵が多い(笑)ので自滅もすぐかな〜〜?????(≧∀≦)

merry
merry
2022/09/22 (Thu) 06:51

To ふ さま

コメントありがとうございます。

インは・・・、馬鹿ですねえ。
でも今回ギョンはしっかりしてます。ww
シン君もヒョリンを寄せ付けてないし!(≧∀≦)

-
2022/09/23 (Fri) 00:03

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merry
merry
2022/09/23 (Fri) 06:17

To し さま

コメントありがとうございます。

はい、ギョン君がってのがすごい新鮮で、発症しちゃいました〜〜〜。(≧∀≦)
シン君もお馬鹿じゃないし。ww
そ、あのドラマ突っ込みどころ満載でした!
ヒョリンの「ふり」を貫き通すのはどう考えても無理でしょ。
積極的なシン君にも見守っているギチョルさんにも動いてもらわないとねー。( ̄∇ ̄)
インとファン、私も馬鹿だとは思いたくないです・・・。
へえええ!そうなんですか!
奴にぴったりですねえ。( ̄ー ̄)

記念のお話