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You only live once 26

チェギョンの転院は祖父の仕業だった。引っ越しも転勤もするそうだ。チェギョンは、シンさんやユルさんから離れたい、転勤して引っ越すと言ったらしい。「儂はその願いを叶える。 だから教えん。 大丈夫だ、絶対にユルにも言わん」無理もない。俺もだが、ユルもチェギョンに避けられていたのだ。だが・・・、ならば俺はいつチェギョンに会えるんだ?ファンには聞いてみた。もしかして、チェギョンの友人イ・ガンヒョンから何か聞...

You only live once 25

とにかく先ず謝らなければとチェギョンの元へ行ったが、結局興奮させただけだった。周りの人間が、チェギョンの様子を見てまだ伝えていなかったことを、俺たちが喋ったせいだ。母とともに追い立てられるように病室を出されてからずっと、出るのは溜息ばかりだった。母を家まで送ってから会社に行ったが、書類など碌に眼に入らず、ただ机に向かっていた時、姉がやって来た。「チェギョンのお見舞いに行ったけど、部屋に入れてもらえ...

You only live once 24

午後、お昼休みにガンヒョンが届けてくれた携帯でニュースを見たり、ガンヒョンからのメールで昨日の朝から何があったのか知った。昨日病院にはイ先生やファヨンさん、それにイ・シンさんやそのお母さん、それに多分おばあさんも来ていたらしい。イ・シンさんやミン・ユソンさんは判るが、おばあさんまで?と少し不思議だった。それ程、彼の家で私のことが取り沙汰されているのだろうか?尚更引越しを考えてしまった。校長先生に転...

あなたがいた場所

You only live once 23

眼を開けると、真っ先に飛び込んで来たのはお医者さまの顔だった。「良かった。 眼が覚めたんですね、シン・チェギョンさん」「・・・」病院?何故??すぐに頭が働かないまま、私は個室に移された。廊下には数人居たようだったが、誰だったのかよく判らなかった。個室に移って、傍に居るのがガンヒョンだと判った途端、何があったのか思い出した。階段から落ちたのだ!「ガンヒョン! ソジュンは!? 無事なの!?」「チェギョ...

You only live once 22

「私じゃありません。 そんな人には会ったこともないわ」ヒョリンは警察でそう白を切ったらしい。が。「なら、シン・チェギョンさんの上着に、何故あんたの指紋が付いてたんだ?」「え・・・」「会ったこともないんだろう?」「・・・・・」チェギョンが着ていたジャケットの背中に、ヒョリンの指紋がしっかり付いていたそうだ。「つまり! あんたがシン・チェギョンさんを突き落としたってことなんだよ!!」「ちっ、違うわ! ...

You only live once 21

イ・ガンヒョンさんに追い立てられるようにチェギョンの病室を出された俺は、それでもすぐに帰ることは出来ず廊下に居た。すると、暫くしてからユルも出て来たのである。どちらからともなく「帰ろうか」と言って、二人して駐車場に向かったのは、お互いに相手をチェギョンの傍に置いておきたくないという気持ちからだろう。駐車場まで来た時、先に口を開いたのはユルだった。「チェギョンたちを突き落とした犯人は、ヒョンの恋人だ...

ヒョリンの誤算(プロポーズ編)

「顔も知らない女より友達のお前の方がいい。 気心も知れてるし」シンからの突然のプロポーズだった。だが今の私ではシンの隣に立てない。学校で私はミン家の娘だと思われているし、否定もしていない。が、実はただの住み込み家政婦の娘で、ミン家とは親戚でも何でもないし、当然お金もない。バレエをしていられるのはナム先生の厚意なので、恩返しのためにも、私はプリマにならなければならないのだ。だが、今シンのプロポーズを...

You only live once 20

『すぐに○✕警察署に来るんだ』そこは、チェギョンたちが住んでる地区の管轄の警察署だ。犯人を現行犯逮捕したらしいが、それは祖父が頼んでいた見張りの男キム・ソンギュさんなのだとか。『キム・ソンギュの無実を証明しなければならん。 だからお前も来い!』チェギョンは大丈夫だと言われたが、どうしても先に彼女の容態が知りたくて、俺は先ずチェギョンが運び込まれた病院に向かった。集中治療室の前には、祖母と母、それに大...

You only live once 19

幼稚園から出て来たチェギョンが俺に気付いたらしく一瞬足を止めたので、俺と母は揃ってチェギョンの前に行った。「ごめんなさい!」「申し訳ない!」俺と母の声と動作が重なった。チェギョンに向かって頭を下げたのだ。だが。「やめて下さい。 過ぎたことです、もういいんです」返って来たのはそんな返事だった。離れようとしたチェギョンに、母はもう一度謝った。だが。「ほんとにもういいんです。 失礼します」彼女はそう言っ...