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肆拾伍 27(完)

「大君が刺されたことで、自らが責任を取るべきだと思ったようだ」おばあさまが言うには、廃妃というのはファヨンさま自身が口にしたそうだ。『ミン・ヒョリンたちが逮捕された時に、私たちも同じように罰を受けるべきでした。 そのせいでユルがあんなことに・・・っ・・』ファヨンさまはそう言って泣き崩れたらしい。ユルが妃の問題を皇室に任せたのは、母親がしたことに対する責任を取ろうとしたからだと気付き、母としてさすが...

肆拾伍 26

「ユル! ユル〜〜〜〜〜〜〜っ!!」知らせを聞いて、夕方王立病院に飛んで行くと、皇太后さまの叫びが廊下に響いていた。ユルは、大学構内の並木道で刺された。防犯カメラには、並木道を一人で歩いていたユルが映っていて、翊衛司は少し離れて付いて来ている。カップルと擦れ違ったユルの前に、下を向いたままの黒い服の男が近付いてぶつかったのだが、どうやらその時に刺されたようだった。男は刺した後すぐに木の向こうに消え...

肆拾伍 25

告白を飛ばしてプロポーズしてしまったことには気付かなかった。「再婚相手は好きな子がいい」と言ったので、その後のプロポーズで判ってくれてると勝手に考えていたのだ。だが、少々様子のおかしいチェギョンに、返事は慌てないゆっくり考えてくれと言うと、チェギョンは俺を見ることなく視線を下げて返事をしたのである。「謹んでお受けいたします、皇太子殿下」!!これはマズい!王族だから、俺の再婚の理由が判っているのだ。...

肆拾伍 24

「バツイチの男でもいいなら、俺の妃になって欲しい」その言葉の意味が頭に入るまで、少々の時間を要した。つまり、皇室からの打診ではないだけで、国民の眼を逸らすための再婚相手が私ということか?何故私だろう?王族の女の子は他にも大勢居るし、大体、父は何も言っていなかった。ということは、王族会での決定ではないということだ。ならば何故、私なのか。その理由を探していて返事もせずにいたせいか、シン君の手が私の肩に...

肆拾伍 23

想う女性が居るのならはっきり言葉にしろ。その母上の言葉に背中を押された俺は、その場で母上に言った。「実は好きな子が居ます」シン王族の娘チェギョンなら問題ないと、母上はあっさり賛成してくれた。が、その理由が、「慶事でこの事件のことを忘れさせよう」というものだったのである。「国民の眼を逸らすためですか?」「そうですよ。 でも、あなたはシン・チェギョンが好きなのでしょう? ならば何の問題もないですね」「...