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merryの宮

参拾玖 27(完)
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参拾玖 27(完)

眼を覚ますと病室のようだった。何故病院に居るのかと一瞬浮かんだ疑問は、眼の前に居るチェギョンを見たことですぐに消え去った。「チェギョン! 怪我はないか!? 大丈夫か!?」心底心配で焦ってそう聞くとチェギョンは涙を零したので、怪我をしたのだと思って、今度は何処が痛いんだと聞くと、チェギョンは怒った。「痛いのは殿下でしょ!!」そして俺の左腕に顔を伏せるようにして泣いたのである。「俺は大丈夫だ」心配して...
参拾玖 26
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参拾玖 26

私に抱き着いていた殿下が突然崩折れた。その足元には小さい血溜まりが出来ていて、私は言葉も出ないほど驚いた。殿下は刺されていたのだ。「殿下! 殿下!」そう呼ぶことしか出来ない私に、殿下は途切れ途切れに言った。「・・・大丈夫だ、チェギョン。 背中を、刺されただけ、だ。 お前じゃ、なくて・・・、よかっ、」「殿下!」殿下はそのまま気を失ってしまい、私は多分泣いていたと思う。殿下を刺したのはヒョリンだった、...
参拾玖 25
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参拾玖 25

「よく見つけてくれた。 後は私たちに任せておくれ」チェ・ジノの録音を聞いたおばあさまは、決意したようにそう言った。父上は表情に後悔を滲ませていて、母上と姉上はほっとしていた。「皇太后さまや皇后と相談して、彼らの処分を決める。 ありがとう、太子」珍しく父上に礼を言われて、少し胸を熱くしながら俺は東宮殿に戻った。後は任せればいい。チェギョンとは相変わらずだ。一度チェギョンのバイト先を見てみたくてデパー...
参拾玖 24
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参拾玖 24

「太子の時のように、世論が高まれば私たちがそれを無視出来ぬのを惠政宮たちは知っているのです。 だからサンタクロースのことであなたを義誠君の恋人に仕立てようとした」「・・・」皇太后さまはそう言った。ユル君の恋人だと認識されるのはどうかと思うが、違うと言うだけで終わることではないだろうか?と、思ったが、そうならないのが皇室らしい。国民の声というものを無視出来ないそうだ。それだけ、世論というのは影響が大...
参拾玖 23
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参拾玖 23

次の日急遽帰国したチェ・ジノは、コン内官の指示で動いた翊衛司の誘導で空港近くのホテルに落ち着き、その夜俺と姉上、そしてコン内官が彼に会った。「実は録音していたんです」彼は恵政宮さまとの電話でのやり取りを録音していた。と言ってもその時はこんな風に証拠として出すつもりはなく、単に後で確認するためだったそうだが。まあ理由はどうでもいい。『記事を書いて欲しいの。 世間を味方にするのよ』もうすぐフランスで、...