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参拾伍 8

後悔が押し寄せて来て眠れそうになく、結局ネット記事の確認をしながら朝になった。ヒョリンが嘘吐きだということが判り、責任を取るなら妃宮だと俺が言ったことで、退位を言う者は殆ど居なくなっている。<皇太子といえどまだ未成年だ。 失敗もするし間違うこともある。 相手の彼女も若い故に突っ走っただけだろう。 我々大人が寛大な気持ちでいなければならない>このひとつの書き込みによって、皇太子の退位を言い始めたのは...

参拾伍 7

自分の部屋に消えたチェギョンを見送ってから俺も自分の部屋に入ったが、溜息ばかりが出てしまう。いくら遅くとも、好きなのは本当だと言うべきだっただろうか?今からでも言いに行こうか?考えあぐねていると、暫くしてコン内官がやって来た。「殿下。 陛下がお呼びでございます。 妃殿下とご一緒にと」「判りました」「それと、タイでのことですが判明するのは明日になりそうです」「そうですか」何といっても海外のことなのだ...

参拾伍 6

「え? シン君の友達が?」『うん。 あんたに謝りに来てた』でも私は登校していないので彼らはガンヒョンたちに謝ったそうだが、ガンヒョンが3人に怒ったらしい。今更謝っても遅い、チェギョンがあんたたちに何をしたんだ!そう言って。『謝ったからって許せないことがあるでしょ? あいつらパーティーで最低だったもの』その通り、確かに彼らは酷かった。でもそれはシン君の態度のせいだ。ガンヒョンたちはそれを口にはしない...

参拾伍 5

「ミン・ヒョリンさんとのことを全て、私の口からお話しようと思います」その言葉から始まった会見で、俺は本当に全てを話した。ヒョリンとの最初の出会い、高校での再会、初めてのガールフレンドに気分を高揚させていたこと。そして、好きだと思っていたこと。「ですが、私はその気持ちを彼女に伝えることはしませんでした。 自分の立場を判っていたからです。 あくまでも友人の域を出ないようにしていました」が、許婚との結婚...

参拾伍 4

『なんで急にこんなことになったんだ?』ファンから、ヒョリンと再婚などしないという俺の言葉を聞いたと言って、ギョンが電話して来た。それでも再婚の噂は学校でだけ出ていることだと思っていたのに、ヒョリンの素性が判ったことで、イギリスの<王冠をかけた恋>の如く俺の退位にまで発展してしまい、驚いたようだ。『退位して私生児と結婚なんて有り得ないだろ。 大体お前は結婚してるのに離婚が前提みたいじゃないか』“離婚...