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merryの宮

参拾壱 20(完)
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参拾壱 20(完)

抜糸が済んで日を追うごとに俺の怪我も良くなり、リハビリを兼ねて散歩出来るようになった。なので俺はチェギョンと手を繋いで広い宮のあちこちを歩いた。「シン君、大丈夫? こんなに歩いて」「大丈夫だが、あそこで休もうか?」「うん」そこは雲峴宮だった。わざと此処へ来たのである。「お前此処に来たことがあるんだが、どうだ?」部屋に入って女官が出してくれたお茶を飲みながら聞くと、チェギョンはきょろきょろしていたが...
参拾壱 19
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参拾壱 19

ガンヒョンと番号を交換したので、時々電話がかかって来る。私からは、何を言えばいいのか判らないのでかけることが出来ないのに、かけて来てくれることが嬉しい。ある日、皆に代わると言って、他の4人と話をした。スニョンは女の子だからか泣いて喜んでくれて、ファン君は男の子の割に柔らかい声で良かったと言ってくれていた。ギョン君は何やら電話の向こうで派手に泣いてくれていて、嬉しかったけれど少し引いてしまった。ごめ...
参拾壱 18
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参拾壱 18

俺が刺されたのは昨日の朝で今は翌日の夕方なのだが、ユルは俺を刺して気を失った後、ずっと焦点が合っていない眼でぼうっとしているらしい。だが誰かが近付くと、途端に部屋の隅に走って膝を抱えるそうだ。おばあさまが行っても陛下が声をかけても、皇女さまがユルを呼んでも、その声にすら怯えたように顔を伏せてしまうらしい。「皇太子を降りることになってその恨みをあなたに向けてしまったものの、まだ高校生だったということ...
参拾壱 17
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参拾壱 17

陛下とユルの退位の前に、母に皇太后の称号が与えられた。ソ・ファヨンとそれに属していた王族たちの反対があったので、俺は大君になったものの、母のそれは今まで叶っていなかったのである。「今まで済まなんだ、優政殿、いや皇太后」「太皇太后さま、もう謝罪は・・・」「本当に申し訳なかった」母がやんわり止めても、それでもおばあさまは頭を下げていた。俺と母は景福宮内の交泰殿に一旦居を移し、その後俺は、立太子式が済ん...
参拾壱 16
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参拾壱 16

ソ・ファヨンたちが逮捕される前に皇女さまがこっそり帰国していたようで、俺たちが宮に呼ばれて行った時に、彼女はおばあさまの隣に座っていた。皇女さまは母にきちんと挨拶したあと、俺に満面の笑みを向けた。「シン、久し振りね。 あなた随分大きくなって」「お久し振りです、皇女さま」「止めてよ、シン。 昔のようにヌナでいいのよ」「はい、ヘミョンヌナ」「うん。 ねえねえ、彼女は居るの? 居るんでしょうねっ、シンっ...