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merryの宮

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Categoryお話 其の弐拾玖(完) 1/5

弐拾玖 22(完)

チェギョンは幸い内蔵に損傷が無く、2週間ほどで退院出来ると医者は言った。その言葉にほっとして、俺は足の力が抜けそうになった。ファヨンさまは泣きながら、ほら、私の娘だものと偉そうに笑っていた。病室に入り、チェギョンの頬に手を滑らせると温かかった。まだ麻酔が効いていて目覚めてはいなかったのだが、その温かさがすごく嬉しくて、ファヨンさまもガンヒョンも居たがチェギョンにキスするのを止めることが出来なかった...

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弐拾玖 21

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ふと眼を覚ますと、白い天井が見えた。此処どこだろ?そう思うより先に、チェギョン!と誰かが叫んで、シン君と母、ガンヒョンがベッドに飛び付いて来た。「シン君・・・」「よかった、チェギョン。 ほんとによかった・・・っ」シン君は泣いて喜んでくれて、震える手で私の手を握ってくれた。「シン君、私、大丈夫よ・・・」「チェギョン・・・っ」母もガンヒョンも、よかったと泣いてくれていた。ヒョリンが持っていたのは小型ナ...

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弐拾玖 20

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イベント会場に着くと既に大勢の人が集まっていた。その人たちににこやかに手を振りながら足を進めている俺の眼は、チェギョンを探している。この中に居るはずなのだ。此処にチェギョンが居る。そう思うだけで笑顔が2割増しになるのが自分でも笑える。後1年と少しで公務の時はチェギョンも一緒だ。ずっと、チェギョンと一緒だ。その想いが俺を一層笑顔にしていた。一旦控室へと言われてそちらに向かった時、やっとチェギョンを見...

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弐拾玖 19

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あれからシン君にはまた会えなくなった。夜は必ず電話をくれるが、やはり会いたい。でも、それを言うことは出来ない。シン君は今忙しいのだから。「今日TVにシン君が映ってたわ。 グレーのスーツがよく似合ってて素敵だった」『見てくれたのか。 ユルも居ただろ?』「うん」シン君は、公務のことはあまり詳しく話さない。言っても判らないと思うのか、聞きたくないだろうと思うのかは判らないが。年末年始の忙しさが落ち着いたら...

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弐拾玖 18

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このままずっとチェギョンを抱き締めていたいが、時間が無い。俺はそっとチェギョンの身体を離した。「じゃあ行って来る。 夜電話するから」「うん」ぼうっとしたままそう返事をしたチェギョンを残して部屋を出ると、ファヨンさまが仁王立ちしていた。「シン、チェギョンを任せていいのよね」「勿論です。 私が必ず守ります」「いい返事ね。 頼むわね」「はい」俺は真摯に頷いた。その後公務に向かい、夕食前に宮に戻った時、着...

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