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merryの宮

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Categoryお話 其の漆(完) 1/10

漆 48(完)

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女官たちが、部屋の中の皇太子夫妻に躊躇いがちに声をかけている。 「殿下、妃殿下。 お目覚めでございますか?」中からの返事は無い。「お疲れなのよ。 だって昨夜は・・・ふふっ」「お若いものね~。 くすくす」「何を申しておる! おめでたきことなのだぞ!」「「は、はい。 チェ尚宮さま!」」この声に、シンが目を覚ました。腕の中の愛しい重みに目をやる。昨夜は、というか、明け方まで無理をさせてしまったことをすま...

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漆 47

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帰りの車の中でもまだ、ギョンの告白のことで興奮しているチェギョンに、シンは不貞腐れたような顔で言った。 「お前興奮しすぎだ。 俺の告白の時はもっと平然としてたのに」「あ、/// あれはまた違うのよ。///」「何が違う。 俺のも生だったろうが」ぐいっとシンに体を引き寄せられたチェギョンは、シンの胸の中にすっぽり収まってしまい、なんとか逃げようとじたばたした。「なんで逃げる」「だって・・・! い、翊衛司のお...

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漆 46

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キスが激しくなるのをなんとか押しとどめたシンは、座っていたソファーからチェギョンを抱き上げ、自分のベッドに運んだ。 「シ、シン君!?///」狼狽えるチェギョンに、シンは笑顔を向けた。「何もしない。 お前は今朝目覚めたばかりなんだ。 判ってるよ。 ただ、もう離れていたくないんだ。 それに、この3日間、ずっとここで一緒に眠ってたんだぞ?」そういえば、とチェギョンは思い出した。今朝はここで目覚めたのだ。二人...

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漆 45

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チェギョンの診察のため、朝一番で医師が呼ばれた。この3日、たとえ診察だろうとチェギョンの傍を離れなかったシンだったが、チェギョンにこう言われたことで、医師が苦笑していることに気付きながら、渋々部屋を出た。「シン君、まさか見てる気? 出てって!」俺の部屋なのにと思いながらコン内官とともにパビリオンで待っていると、医師が部屋を出てきた。「もう大丈夫でございます」この医師の言葉に、一番安堵したのはシンだ...

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漆 44

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チェギョンは、やっと頭が働き、ここがシンの部屋で、自分が横になっているのがシンのベッドだということに気付いて、そっとシンの腕から出ようとした。が、チェギョンが動いたことで目を覚ましたシンは、がばっと起き上がり、チェギョンを見下ろした。「チェギョン! 目が覚めたのか!?」「う、うん」シンの様子に驚きながらも、チェギョンはそう返事をした。その途端、シンがチェギョンの身体を持ち上げるようにして抱き締めた...

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