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merryの宮

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Categoryお話 其の陸(完) 1/9

陸 45(完)

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上殿には皆揃っていて、チェギョンの様子を聞いて、おばあさまたち女性陣は3人共泣いていた。 「これが証拠です」「うむ。 そなたが言ったように警察を呼んでおいた。 あと30分ほどで来るはずだ。 今度こそソ家を叩けそうだな」「はい」「チェジュンさん、今回のことは申し訳なかった。 妹さんをあんな目に遭わせてしまって」「いえ、陛下」「チェギョンは病院へ?」「はい。 母がすぐに連れて行くと言っていました」チェ...

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陸 44

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ウンジョンという女が身体に巻きつけていた毛布を引き剥がしてチェギョンに被せ、医師免許を持っているヒョジュにチェギョンを預けてから、俺はもう一度二人組の前に立った。二人は下着姿のまま、座らされている。ソンフンという男が顔を少し腫らして目を覚ましていた。さっきチェギョンを抱き締めている時に、インスが起きろと何度も言っていたのはこいつを起こしていたのか、とやっと気付いた。俺は男に聞いた。「ソ家とどうやっ...

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陸 43

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俺はその日の内に御用邸を抜け出た。 『俺もチェギョンちゃんを助けに行きたい!』と散々ごねたギョンを俺の身代りに残し、チェジュン運転の車の後部座席に身を潜め、まずはそのままシン家に向かった。最長老やチェギョンのご両親に謝り、居所さえ掴めれば後顧の憂いを気にせず踏み込めることを伝えた。義母上は泣いていた。あの写真を見せないわけにもいかず、だが見たら見たでチェギョンが可哀想だと号泣した義母上を、最長老も...

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陸 42

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「この子泣いてるわ」行為が終わったのか、女性が私を覗き込んで笑った。「泣くってことはまだ頭は大丈夫ってことだな」男性がそう言いながら大きいビニール袋を広げた。「おい、まだ死なせるわけにはいかないから何か飲ませておけ」「判ったわ」スポーツドリンクを私に飲ませながら、女性が教えてくれた。私は、血が流れ出たらマズいからと、男性が持っていた大きいビニール袋にすっぽりと入れられ、キャリーバッグに押し込まれる...

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陸 41

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部屋には手掛かりになりそうな物は無く、俺たちは悄然として宮に戻ってきた。夕食を食べることも出来ずに部屋に籠っていると、姉上が来た。「シン、夕食食べなかったんだって? だめよ、食べて力をつけておかないと」「・・・チェギョンは食べさせてもらえていないはずです」「だからあなたも食べないって? それはだめよ。 チェギョンを助けに行くんでしょ」「・・・・・」何も言わない俺に、諦めたのか姉上は出て行った。食べ...

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