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merryの宮

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Categoryお話 其の弐(完) 1/4

弐 18(完)

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宮からの公式発表はすぐに行われた。皇太子イ・シンとシン・チェギョンの婚約。先帝が約束していたことでもあり、なにより二人が幼い頃から心を通わせていたということで、表立って反対する者も無かった。 が、シンに憧れていた女の子は多く、だが民間人が妃になんてなれないと思っていた。そこへ民間人の、それも普通のサラリーマン家庭の娘が突然婚約者として現れたのだ。面白くないのは大企業の令嬢たちだった。だが、元王族の...

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弐 17

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その時、パビリオンの隅に居たコン内官が、小さい綺麗な箱を持って来てシンに手渡した。シンはそれをテーブルの上に置き、チェギョンとスンレに見えるようにして蓋を開けた。「これを見てください」箱の中身は、先帝がチェギョンの祖父、チェソクに渡したものだ。「これは・・・約束の・・」スンレは声を詰まらせた。チェソクが火の中に飛び込んで取って来たものだ。もう一度目にすることが出来るなんて。チェギョンも同じ思いだっ...

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弐 16

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宮に向かう車の中でチェギョンは、隣に座っているシンを気にする余裕もなく、じっと俯いていた。膝の上に乗っている手が震えて来て、チェギョンは思わず眼を瞑った。どうしよう、どうしよう。チェギョンの頭の中には不安と困惑しかない。宮へ行くなんてどうしよう。パパ ママ おじいちゃん。その時、ふいに誰かの手がチェギョンの手を包んだ。弾かれたように眼を開けると、シンがチェギョンの手を握って優しい眼で微笑んでいた。...

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弐 15

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シンは2時間目の授業をさぼって屋上に来ていた。先ほどの5分の休憩のとき、自分がかけるより先にファンから電話があり、詳細を聞いたのだ。そのことと、チェギョンのことの対処をするべくコン内官に連絡しなければと思ったのである。チェギョンはその日、授業を受ける気にもならなかったが、家に帰れば母を責めてしまいそうで教室に居た。すると、何人もの生徒が入れ替わり立ち替わりチェギョンのクラスにやって来ることに気付い...

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弐 14

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次の日、登校したシンの目に、チェギョンとテビョンが映った。二人は仲良さそうに笑いながら話している。チェギョン、そいつはお前の何だ?友人?俺は?ただの年下男?違うよな、俺を好きだよな、チェギョン。もうシンの目にはチェギョンしか見えていない。笑いながらこっちに向かって来るチェギョンしか。シンは、笑顔のまま自分に近付いて来るチェギョンに駆け寄り、その腕を引き寄せて抱き締めた。周りにいる大勢の生徒の悲鳴で...

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