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Let's go home 8(完)

「ソンジュ!!」チェギョンは確かに俺を見たと思うのだが、第一声はそれで、彼女は俺の腕から奪うようにソンジュを抱き締めた。「よかった、よかった、ソンジュ!」チェギョンは大粒の涙を零してソンジュを抱き締めていて、ソンジュもやっと母親に会えたからか笑顔だった。そんな2人を見て俺もほっとしていると、突然誰かが怒鳴った。「お前か、誘拐犯は!!」同じように、こいつか!という声も聞こえて来て、次の瞬間には2人の...

Let's go home 7

シン農園との契約を済ませたキム秘書は、チェギョンの伯父であるシン・サンジュン氏に農園を案内してもらい空港まで送ってもらったそうだ。「その空港にこのビラがあったんです」それは、<この子を探しています>と書かれていて、生後5ヶ月の時に誘拐されたという子供の写真が載っていた。その子はジヒョンそっくりで、連絡先はシン農園だったのである。ヒョリンがジヒョンを連れてホテルに来た時にキム秘書もジヒョンを見ていた...

Let's go home 6

姉からの連絡で早々にマンションに帰ると、母がジヒョンを抱いて仁王立ちしていた。「へミョンは帰ったわ。 保育園にチャンを迎えに行く時間だからって。 それで? ヒョリンさんは何処へ行ったの?」「わ、判りません。 電話したんですが出なくて」「なんて子なの?」呆れたように深く溜息を吐いた母の胸で、ジヒョンはよく眠っていた。姉は、ヒョリンの分のお昼を持って昼前に此処に来たらしい。ところがその時には既にヒョリ...

Reset

「私シン君が好きなの」「俺は女としてのお前を好きじゃない。 友達以上には思えないんだ」高校の時から好きだったイ・シン君にやっと告白したというのに、シン君はそう言った。つまり、本当にただの友達だということだ。でも私はもう、それだけでは嫌なのだ。「ならどちらか決めて。 私と付き合うか、もう会わないか」ずるずる友達関係でなんていられないのだから、今はっきりさせたくて私はそう聞いた。すると。「・・・会わな...

Let's go home 5

祖父母や伯父たち、両親にも、父親は誰だと詰め寄られたが、まさか社長だと言えるはずもなかったし、社長に連絡することも出来なかった。社長にとって、私は遊びだったのだから。私は別れたと言った。あながち嘘ではない。「別れたんです。 彼、今は結婚してるから言えないし言うつもりもありません」そのことで諦めたのか両親も何も言わなくなり、年が明けて5月、私は男の子を産んだ。名前はソンジュ。城主になれるようにと祖父...