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You onry live once 8

ソジュンを幼稚園に迎えに行くのはいつも遅くなる。小学校の先生たちは、私の事情を知っているので、早く帰れるようにと思ってくれているようだが、遅くなってしまう時もある。そしてそんな時は、幼稚園のキム先生に嫌味を言われるのである。「遅いですよ。 またソジュン君が一番最後です」「すみません、キム先生」ソジュンひとりのために残ってくれているのが判っているので、私は謝るしかない。「此処は保育所じゃないんですよ...

You onry live once 7

「シン先生、映画のチケットがあるんだけど、行かないか? 勿論ソジュン君も一緒に」ある日、先輩教師のイ・ユル先生が、笑顔でそう誘ってくれた。ソジュンも一緒にというのは嬉しいのだが、どんな映画なのだろう?「ソジュンもですか?」「うん、アニメなんだ。 親戚に買わされちゃって」見ると、日本の○○モンだった。これはソジュンが喜ぶ。「行きます!」そして当日、イ先生と3人で人でごった返している映画館に行った。こう...

You onry live once 6

「シン、ちょっと話があるの」ある日の夕食後、祖母に呼ばれた。・・・・・もしかしたら縁談か?そう思いながらも祖父母の部屋に行くと、2人はニコニコしながら一枚の写真をテーブルに置いた。やはりか?「これは?」惚けてそう聞くと、開いて見てみろと言う。いや、見たら見たで縁が出来てしまう。「何でしょう?」開くことなくそう聞くと、やはり女性の写真だという。「実はな、儂の親友の孫娘なんだ」昔、シン・チェソクという...

You only live once 5

「・・・この子がソジュンなの?」生まれたばかりの小さな小さな赤ちゃんは、しっかりと私の人差し指を握っている。「可愛い・・・。 オッパ、この子すごく可愛いわ」「そりゃそうだろう。 なんたって俺とソヨンの子だからなっ」兄チェジュンは偉そうにそう笑って、ベッドの上のソヨンオンニは綺麗に微笑んでいた。今私が抱いているこの赤ちゃんは、兄夫婦の初めての子供だ。シン・ソジュン。私の甥だ。「家族が増えたね」その自...

You only live once 4

「おはよう、シン」「ああ、おはよう」欠伸をしながら部屋から出て来た姉と一緒に階段を下りながら、俺は姉に聞いてみた。「昨夜俺と飲んだことを憶えてる?」「勿論! 美味しいカクテルだったわ」良かった、憶えてたんだと安堵したのも束の間で、姉は首を傾げて俺に聞いて来た。「でも何の話をしてたっけ??」「・・・」" 幼稚園のキム先生がひとりのお母さんに怒ってた"話をしたと言うと、やっと思い出したようだった。「そう...